たまにテレビをつけると、とんでもないニュースばかりです。新型コロナは変異株が猛威を振るいだし、病床が埋まってきて入院もままなりません。ワクチンに診療にと、医療関係の方々はさぞ疲れていらっしゃるでしょう。そこに来て季節外れの豪雨が、全国のあちこちで洪水と崖崩れを引き起こしている。怪我なさった方がちゃんと治療を受けられているのか、心配になります。
小さい頃祖母に聞かされた「赤痢が流行って大変だった」話よりも、現代日本の状況はひどいと思います。
こうした出口の見えない状況に不安が募っているのか、暴言を吐いたり愚挙に出たりする著名人や政治家を見ると、皆さん普段以上にいらだってしまうようです。そんな危うい著名人をちやほやしたのも、愚かなことをしでかしそうな人を政治家に選んだのも、私たち自身だったはずなのに。
大体において、聖人君子みたいなタレントは面白みがなくて人気が出ないでしょうし、賢くて立派な人格者は政治家になんかならないのではないかしら。
でもまあ、考えてみれば、有名人を引きずり下ろそうという非有名人たちの衝動的な行動は、「有名人」という人種が生まれたと同時に生まれたのかも知れません。
そういえば、The Whoの「ロック・オペラ」『Tommy』はこれがテーマでした。また聴いてみようかしら。