
今日は迎え火でした。
うちのあたりは4時過ぎから雨が降り出してきたので、早めにお迎えしました。
私の住んでいる市では、かつては8月10日に花火大会を行っていました。近隣の市では7月からぼちぼち始まるのですが、なぜ8月10日かというと、その花火大会が始まったのは昭和24年、戦後まもなくの頃で、戦没者の魂をお迎えするという気持ちが込められていたからなのだと、母は言っていました。
この話は市のホームページにも出ていないので真偽のほどは確かではないのですが、少なくとも母はそう思いたかったのでしょう。父は運良く戦地から戻ってきましたが、多くの若い兵士が、故国を遠く離れた地で亡くなったのが太平洋戦争です。ご近所にも、息子さんが帰ってこなかった親御さんたちは大勢いらしたはずです。そんな魂が、花火の光を道しるべに故郷に帰ってくると、少なくとも大会の始まった頃には、母たちは話していたのかも知れません。
市の花火大会は、今年は新型コロナの影響で開催されませんでしたが、実はかなり前から、開催時期が変更になってしまいました。市の観光協会は若い方々が中心になり、花火大会は客集めのイベントになり、となれば、市の観光業者にとって都合のよい日程に変更した方が合理的、ということになります。それはそれで仕方ないことではありますが、太平洋戦争にせよ東日本震災にせよ新型コロナにせよ、多数の犠牲者を生むような大惨事の後、いつまでそのことを覚えていられるのかということが、文明の成熟度を表すような気もします。
全国の花火大会がすべて観光イベントになってしまって後も、迎え火・送り火の風習は残っていて欲しいと願っています。
こんにちは^^
大阪にはpikaoの実家近くで打ち上げられる「水都祭」の花火大会があります
終戦直後に戦災で焼け野原となった大阪の復興を願っての花火です
いまは天神祭りに吸収されちゃいました(*^0^*)~♪
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こんにちは、pikaoさまのブログ、楽しく拝読しています。
水(川や海)は、特になくなった方や魂と関係が深かったように思います。私の市の花火大会は海辺です。
天神祭りですか。大きなお祭りと一緒にする方が経済的なのでしょうね。
いろいろ考えさせられますね!
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